時事解説「TPP、環太平洋連携協定」
2016.2

TPP協定で食の安全・安心はどうなる

ーその体系的整理の試みー

NPO地域に根ざした食・農の再生フォーラム理事長
滋賀県立大学名誉教授
小池 恒男

【 目 次 】


Ⅰ どうなっている食の安全性を確保する法制度

1.TPP協定の食の安全性についての基本理念
2.どうなっている国際的な取り決め
 1)コーデックス委員会とは何か
 2)コーデックス委員会の目的(コーデックス憲章の第1条)
3.わが国のおける食品安全性確保のための措置
4.わが国における食品表示についての取り決め(遺伝子組み換え食料を中心に)

Ⅱ 分野別にみた食の安全性の点検

1.成長ホルモン剤(エストラジオール、エストラゲン、ゼラノール)ならびに
  多くの抗生物質の多用→発がん性リスク
2.食品添加物
3.防カビ剤(OPP、TBZ)→ 米国産(カリフォルニア)オレンジ
 1)柑橘類の場合
 2)汚染米の場合(天然発がん性物質)
 3)飼料用トウモロコシに発生するカビ(アフラトキシン)
4.大腸菌付着の冷凍食品→ 米国産冷凍食品
5.BSE(牛海綿状脳症)の規制緩和はどのように進められたか
 (ならびに動物感染症の拡大)
 1)わが国におけるBSE(牛海綿状脳症)の規制緩和
 2)米韓FTAによって韓国の米産牛肉の輸入はどうなったか
 3)動物感染症の拡大

6.遺伝子組み換え食料……………03
 1)遺伝子組み換え食料の生産
 2)わが国における遺伝子組み換え食品の消費
 3)食のコミュニケーション円卓会議」による遺伝子組み換え3作物の輸入合計
   数量の推定
 4)GM小麦、GMコーン
 5)養殖サーモン(ダイオキシン、PCB)、GMサケ→ 米国産鮭
 6)ビール4社、糖類を分別せず使用に踏み切る
 7)全農株式会社化の深層
 8)GM表示義務なしの食品ないしは食材
 9)GM食料まとめ

Ⅲ TPP協定暫定協定文に沿っての対照分析

1.直接的関係についての対照分析
 1)第2章「内国民待遇及び物品の市場アクセス章」
 2)第5章「税関及び貿易円滑化章」
 3)第7章「衛生植物検疫(SPS)措置章」
 4)第8章「貿易の技術的障害(TBT)章」
2.間接的関係についての対照分析
 1)第3章「原産地規則及び原産地手続章」
 2)その他、第9章「投資章」、第15章「政府調達章」、第17章「国有企業及び
   指定独占企業章」等々
3.日米並行協議における食の安全性についての協議
 1)防かび剤、食品添加物並びにBSEにかかわる規制緩和の疑念深まる
 2)添加物としての表示義務の排除
4.米側の主張は「日本の食品安全基準も非関税障壁」

文献

資料1~3