旬 友藤弘子
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絹かわなす

種の輸入が増えている

 野菜や花の種は、農家が毎年種を取り、何世代もかけて品質を改良してきました。これらの種は「固定種」「在来種」と呼ばれています。日本にはそれぞれの地域に合った在来種がたくさんあったのですが、現在、大幅に減少しているということです。
 1960年代に入り農業に経済の効率化が持ち込まれるようになると、大量生産に向く種が求められるようになり、種苗会社が種の生産をするようになってきました。種苗会社から販売されている種は、殆どが「交配種F1」というもので、異品種の交配で生まれたものです。交配で生まれた一代目は、それぞれの良い性質が現れて、丈夫で品質が良く、収穫量も多いのです。ただし、良い性質が生まれるのは一代目までなのです。その上「交配種F1」は種ができなくなるにしてある種が多く、農家は毎年種苗会社から種を買わなければならなくなっています。
 野菜や花の種の袋の産地の表示を見ると、ほとんどが外国産です。将来、世界の巨大種子企業に種を独占されるのではないかとの危惧も広がっています。一方、日本の在来種、伝統品種を守ろうという運動も起こっています。「在来種」を保存する組織もできており、種の提供を呼びかけています。
 今月は日本で昔から栽培され続けてきた伝統野菜「絹かわ茄子」を紹介します。大量生産されているわけでないので、スーパーマーケットで販売されていないのですが、地域の道の駅や通販で手に入ります。

愛媛県西条市の「絹かわなす」

 愛媛県の西条地区で栽培され続けてきた「なす」です。明治時代にはすでに栽培されていたそうです。形状は、おおきくベイナスと同じ大きさです。300g以上もあります。大きいものは500gもあるそうです。皮が軟らかく、みずみずしく、甘みがあり、アクが少ないのが特徴です。地元では「ぼてナス」と呼ばれています。栽培が難く、残念ながら収穫量は少ないようです。生産される時期は6月〜10月で、最盛期は7〜8月です。アクが少ないので、切っても黒くなりません。水ナスのように生でも食べられます。食べ方は、漬物や田楽など普通の茄子と同じですが、焼くと甘さが引き立ち、一般の茄子との違いがよくわかります。

        絹かわなす

材料:絹かわなす 1個、かつお・ポン酢  適量
焼き絹かわなす
絹かわなすは2〜3cmの輪切りにする。
皿に盛り、花かつおとポン酢をかける。
フライパンにを並べ、中火で両面に焦げ目が付くまで焼く。