環境・ほっと・カフェ
食育で変わるひと・まち・くらし−食べ物が豊かにする地域の環境
主催:滋賀県環境学習支援センター
共催:NPO法人地域に根ざした食・農再生フォーラム
2007/6/24

 6月24日(日)午後1時30分から4時30分、草津まちづくりセンター201号室で、「平成19年度第一回環境・ほっと・カフェ 食育で変わるひと・まち・くらし−食べ物が豊かにする地域の環境」が開催されました。
主婦や、生産者、自然農法グループ、食に関わる団体、自治体職員、研究者など26人が参加し、食と環境について話し合いをしました。
 渡邉信夫副理事長がコーディネーターとなって、大前洋子さん(いのちを豊かにする食の会主宰)、渡邉さおりさん(Paddy代表)、高島典子さん(生活協同組合コープしが)、それぞれの実践報告を、パワーポイントなどを使って報告。滋賀県農政水産課環境こだわり農業課からは県の取組みが紹介されました。
 フリーディスカッションでは、「滋賀県の農業の取組み」「家庭での取り組み」「生産者と消費者をどうつなぐか」「なぜ栗東市の米飯給食が成功したのか」「消費者の意識改革をどうするか」など、多岐にわたる意見交流がなされました。
環境ほっとカフェ1
環境ほっとカフェ2
■大前洋子さん
お母さんは台所に立って欲しい。親が料理を通して子に「いのちの大切さ」を教えることが子育てになります。子育て、親子関係、環境問題など多くのことを食育という観点から見直すべきです。
(いのちを豊かにする食の会)
大自然のエネルギーが満ちている食べ物(旬・地場産)の"いのち"に感謝して大切に扱い、健康な心身をつくる食の普及発展をすすめる学びの場をつくりだしています。
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■渡邉さおりさん
栗東市では、県内で初めて小中学校の「米飯給食完全実施」を実現しました。その結果米の消費者消費量は小学校で前年度24トンから42トンに、中学校では前年7トンから21トンに増えました。
(Paddy)
Paddyとは「稲穂」という意味。気候風土にあう作物の恵み「米=ご飯」を中心に、健康・環境・教育・経済「四方よし」の食のあり方を考え、子どもの食環境整備に努めています。
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■高島典子さん
今、食と農、生産と消費の乖離が進んできています。生産者と消費者の食料生産に対する意識のギャップを埋めるため、親子で農業を体験する「野菜畑へ行こう」という取組みを進めています。
(生活協同組合コープしが)
組合員数13万人、様々な商品やサービスを提供。「野菜畑へ行こう!!」「菜の花プロジェクト」「しじみ漁体験」「湖魚おうえん隊」等、環境や体験型の食育もすすめています。
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■滋賀県農政水産課環境こだわり農業課     荒川彰彦さん
 栽培から食べることまで体験できる食育として、平成14年度より推進してきた田んぼの学校推進事業は、田んぼの確保が困難な学校でも取り組めるよう、菜園等への事業拡大も推進しています。
琵琶湖や周辺環境への負荷を削減し、自然環境と調和の取れた農業生産と消費者が求めるより安心安全な農産物を供給する環境こだわり農業を、滋賀県農業のスタンダードとするため推進し、さらに食育や地産地消を推進します。
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◆参加者の感想から
◇なかなか本音の会議はないが、今回は本音の話が進められた。
◇滋賀県がこのような取組(マイナーだけど)に積極的で、素晴らしい団体の方がたくさんいるということがとても印象に残り、共に働きかけながらどんどん発展していきたいと願っています。
◇大前先生の命をいただいて命をつなぐことの大切さをあらためて感じた。
◇誰もが不可能と思っていることを実現させた栗東市の学校米飯給食はすごいです。産者と消費者をつなぐ役割をなさっているCoopさんの働きにも頭が下がります。
◇食育に関してのお話(給食も含めて)は何度か参加させていただく機会がありましたが、生産者、流通者、市民団体など多くの方を接し、意見を交わすことで、より今の状況を理解でき、今後なにをしていったらよいかということが、話し合いできて良かったと思います。
◇今感じていることは、人々の他者への思いやりや想像力の欠如です。想像力が少しあれば、野菜の大きさへのクレームはぐっと減ることでしょう。高島さんの「頑張っても100人なのです。」に、これから社会をになう学生が集う大学での教育現場を活用しない方はない!と改めて思いました。これからお母さんとなる学生への教育は大切だと感じます。大前さんの活動も学び、学生たちに伝えていけることは多いと思います。
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