基調講演
  それから、15ページの「米粉・飼料米の可能性」について、私が不満に思っていることだけ申し上げておきます。1.「米粉は輸入小麦の置き換え」、「飼料用米はトウモロコシの置き換え」として考える。2.麦・大豆よりは低レベルの直接支払いしかやりませんよと言っているのですが、「置き換え」を言うのであれば、国民が直感するのは「そんなことならまずミニマムアクセス米と置き換えろよ」と、誰もが思ってしまうような提案なのではないかなと思います。
  とくに、「これはとっても無理だ」と思うのは、資料の22ページ資料7−5の「価格関係」です。これも農水省が発表していただいているデータなのですが、「10アール当たり5万5,000円もらってもこれはムリだ」と思わざるを得ない価格関係があるわけですね。一番右上にあるのが、主食用米の値段です。一番下にあるのがバイオエタノールの価格なのですが、その左にあるかなり低いのが輸入とうもろこしの価格です。こういう価格と肩を並べなくてはいけない。今日の新聞ですか、新潟県がさらに5万5,000円に2万円を上乗せするというような、そういう都道府県ごとにいろんな対応は出てくるとは思いますけれども、生産者の方に聞くと、今日もまた後ほど聞いていただいたらよろしいかと思いますけれども、「5万5,000円ではとてもやれないなあ」という声が大きいと思います。
  そういう意味で、むしろ以下のような方向を目指して欲しい。
1.「主食用穀物を飼料用に」は、新大陸以外の先進国が辿った歴史的大道なんだから、その方向性は間違っていないだろうと思います。
2.輸入小麦、輸入トウモロコシの代替を言う前に、ミニマムアクセス米の代替をいうべきではないか。もちろんそれは国際関係だから難しいということではありますけれども。
それから、3.「麦・大豆並みの直接支払いを」ということ。
4.畜産振興を先行させなければダメだと思うのですよ。「耕畜連携」だけしか言わないということは、「在る畜産」に対して連携するということにしかならないですよね。それでも飼料は増産しなければいけないから悪いことではないんです。しかしここは、「無い畜産を新たにつくり出して」」というくらいの発想に立たない限り、田んぼの未来というものをフル活用につなげていくことにはならないのではないかと思っています。そういう意味で「畜産振興を先行させなさいよ」と言いたいのです。
3.田んぼとお米
−面積、生産量、水−
7.米粉・飼料用米の可能性について考える
8.水田農業の課題
―田んぼの未来、お米の未来―
9.おわりに
−滋賀県地産地消推進協議会になにを期待するか−