食・農用語の基礎知識〈1〉

遺伝子組み換え食品についての情報

NPO地域に根ざした食・農の再生フォーラム理事長
滋賀県立大学名誉教授
小池 恒男

 遺伝子組み換え食品とは、他の生物から有用な性質をもつ遺伝子を取り出し、その性質をもたせたい植物などに組み込む技術(遺伝子組み換え技術)を利用してつくられた食品。遺伝子組み換え技術を使って品種改良された農作物を遺伝子組み換え農作物といい、その遺伝子組み換え農作物を原材料として製造された加工食品の両方を遺伝子組み換え食品といいます。 
 現在実用化されている遺伝仕組み換え作物で主流となっているのは、特定の除草剤の影響を受けない除草剤耐性作物と、殺虫剤を使用しなくても害虫を防ぐことができる害虫抵抗作物の2種類ですが、他に、ウイルスに抵抗性をもつ作物や(ウイルス抵抗性作物)、特定の栄養成分を増やした作物(特定の栄養成分を増やした作物)もすでに実用化されています。


2012年における遺伝仕組み換え作物の商業栽培の状況

 栽培面積1億7030万ha(世界の農地面積の約12%)、世界の28カ国で栽培(うち先進国8カ国が先進工業国で栽培面積割合は48%、発展途上国が20カ国で栽培面積割合は52%)、栽培農家戸数1 730万戸。世界における遺伝子組み換え作物の面積割合は綿実82%、大豆75%、とうもろこし32.4%、なたね26%。ちなみに商業栽培が開始された1996年の栽培面積は170万ha、17年間に100倍の拡大。
 2014年02月13日、国際アグリバイオ事業団(ISAAA)、遺伝子組み換え作物の栽培面積が前年から500万ha増加したと発表。


わが国で安全性が確認されている農産物(2013年7月19日現在)

 わが国においては、安全性が確認された遺伝子組み換え農産物とその加工食品だけが製造、輸入、販売される仕組みになっています。安全性の審査が行われていない食品の製造、輸入、販売は禁止されています。
8種類、254品種
大豆(枝豆及び大豆もやしを含む)
とうもろこし
ばれいしょ
なたね
綿実
アルファルファ
てん菜
パパイア(2011年12月、米国産ウイルス耐性パパイヤの生食用の販売を認可)
他に7種(16品目)の添加物

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