ドキュメント
除草剤耐性トウモロコシNK603

 今年は記録に残る厳冬でしたが、もう一週間もすれば、畑で取り残したアブラナ科の野菜たちが黄色い花を揺らす季節になるでしょう。ミツバチの羽音が聞こえる菜の花畑の景色を見ると心穏やかになるところですが、私たちの施設ではさにあらず。そわそわと落ち着かなくなる季節の到来となります。「遺伝子組み換えナタネ自生調査」が始まるからです。
 食用油の原材料として輸入される遺伝子組み換えナタネが輸送中に落ち、勝手に自生する現象が起きています。北は岩手、南は福岡まで、植物や作物が交雑によって遺伝子汚染したり、特許訴訟などが起きたりしないか、私たちは調査を緩められない状況にあります。
 さて、遺伝子組み換え作物にかかわる課題は、ナタネだけではありません。日本は栽培こそされていないものの、すでに食料としてトウモロコシ、ダイズなどを食卓に乗せています。カルタヘナ法の第一種使用規定の承認を受けている食用品種は99品目に上っていますが、そういった認識は世間では進んでいないといえるでしょう。
 一昨年には、遺伝子組み換えパパイヤの販売が認可になり、実際、直後にはコストコで販売されていたようです。また、昨年12月にはベトナム戦争で使用された除草剤として悪名高い2,4−Dに耐性を持たせた遺伝子組み換えトウモロコシの第1種使用規定の承認がされました。
 世界を揺るがせたのは仏カーン大学の研究です。ラットに2年間、除草剤耐性トウモロコシNK603(日本では未認可の品種)や、セットで用いられる除草剤ラウンドアップを与えたところ、標準的環境のラットよりオスの半数、メスの70%が早死にし、また対照群に比べて2〜3倍以上の大きな腫瘍ができたという報告がされました。推進側の研究報告とは一線を画する厳密な試験設計と内容のもので、この結果に世界の注目が集まっています。
 まもなくこの研究結果と原発の問題を重ねた映画が公開されます。どちらも私たちの命の根幹を脅かす技術なのではないか。潜む共通性があるのではないか。二つのテーマから食糧主権にかかわる世界の課題を浮き彫りにしたドキュメンタリー映画「世界が食べられなくなる日(仏ジャン=ポール・ジョー監督)」をぜひご覧になってください。2013年6月8日から渋谷アップリンクほかで公開予定となっています。
6.2013年3月6日
  (原発事故から2年後)
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