ドキュメント
スズメバチの巣の放射性物質汚染検査

 食品の放射能汚染を監視する新しい規制値が4月から施行されます。野菜や肉、魚介類などは一般食品という分類になり、これまでの暫定規制値500Bq/kgから100Bq/kgに引き下げられます。規制値の引き下げは食の安全を監視していく上で評価できますが、汚染は食だけでなく自然環境でも起きています。そうした分野にも目を向けていかなければならないといえます。
 私たちの施設では、昨年、スズメバチの巣を対象にした放射性物質汚染検査をおこなってきました。その結果、放射性物質は昆虫界にも迷惑をかけているといえるようなデータが確認されました。対象にしてきたのはオオスズメバチ、キイロスズメバチ、コガタスズメバチです。彼女らの行動半径は2km程度といわれており、この範囲から集めてきた木の皮などで巣を作り、捕獲した餌を子どもに与えています。つまり巣を調べれば、その地域の状況を評価できるのではないかと考えたわけです。この間、福島3地点、千葉13地点で採取した巣について放射性セシウムの検査をおこないました。浪江町で採取されたキイロスズメバチの巣からは163,000Bq/kg、また原発から遠い千葉県流山市で採取された巣でも13,100Bq/kgという個体群がありました。1,300Bq/kgを下回るものはなく、9割以上にあたる15地点の巣から放射性セシウムを検出しています。そして巣で検出があるものは蜂の子からも検出が認められます。
 あこがれのマイホームは放射能で汚染され、大きくなれよと、せっせ、せっせと餌を与える蜂の子からは放射性セシウムが検出される。胸が痛む結果です。昆虫界の頂点に君臨するスズメバチ類が世代交代を進めていくなかで、負担を負うことにならないことを祈りたい気持ちになります。
2.2012年3月5日
  (原発事故から1年後)
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