ドキュメント
高濃度汚染米のメカニズムはまだ闇の中

 8月中旬から関東、東北を中心に農産物や土壌、水、果てはスズメバチの巣まで、実に様々なサンプルについて2000件以上のデータを報告してきました。
 このうち1300件程は玄米の試験でした。新米について関心が集まっていたことがわかります。お米には、原発事故後、放射性セシウムについて1kgあたり500Bqという暫定基準値が設定されています。この規制値が適切かどうかの議論は今後進められていく必要がありますが、これまでのところ、私たちの検査(検出限界20Bq/kg)でこの規制値を上回るお米は見つかっていません。検出が認められたのは13検体で、最も高かったので71Bq/kgでした(検出米13件の濃度平均値は38Bq/kg、中央値は36Bq/kg)。もはや、食べられるお米が無くなってしまうのではと事故直後、私たちが心配した深刻な状況にまではなっていないことがわかって来ています。
 一方、行政により、福島県内で規制値を上回るものが見つかってきています。高濃度のお米がなぜできてしまうのか、メカニズムはまだ闇の中です。沢水が危ないという見解がありますが、私たちの調査では、土壌表面の放射性セシウム汚染が100万Bq/kgを超える林から湧き出る沢水であっても、セシウムは検出されません。雨の時、しみこむことなく泥や落ち葉を混濁して流れ込む流水が原因ではないか、粘土鉱物の違いではないか、様々な検討がされています。少なくとも高濃度汚染地域は、今後特別な検査体制を計画する必要があるでしょう。
1.2011年12月5日
  (原発事故から9か月後)
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