インターナショナル、グローバルゼーションの誤解

 本当のインターナショナル性、グローバル化というのは、地域の個性が大事にされるところにあるのです。それが世界どこへ行っても同じ味、画一の味、共通の味というのは、飽きの味なのです。個性が光る、そこにしかない産物、食品、料理そういうものこそ国際的に通用するということなのです。地域の個性をなくしてしまったら、それは「最初食べた時は確かにおいしいと思ったけど、二、三度食べたらもう食べたくない」。いわゆる便利な簡易食というのは大抵そうですよね。「たまに食べるのは良いけど、毎日やったらもう嫌」というものが多いですよね。そういうものが飽きの味になるのです。

効率のよさ、価格優先からどうして脱却するか?

 ただ効率や、価格や、便利さばかり優先される。どんどん店が

スーパー化する。コンビニ化する。確かに忙しい世の中ですので、便利になることは大事なことでもあるのですが、それは、結局は大きなものをなくしていることにもつながる。
 「伝統食ばかり売っていて経営が成り立つか」と言えば、すぐにはうまくいかないと思います。地域の知恵をしっかりとつかみ、「こんな美味しいものがあるのだ」「健康にもいいのだ」という需要の掘り起こしをして、レシピもつけて売っていくということもしていかないと絶対駄目でしょうけれども、ただ効率、価格優先だけでいったらひどい目に実際あってきたわけですからね。
 結局、自分達の見える安全の追求ということは、地域の農業を育てることでありますし、安い輸入品に負けない新鮮さ、質の高さを保っていくことだと思います。今は輸入物だって必死ですから、国内物に負けないぐらいの質の良いものも来ています。でもそれに負けないぐらいの質の高さで勝負していく。自給率を上げないとひどい目にあうということです。
 生産基盤は絶対壊さない。地域の農業、漁業を再生していくということ。そのためには地域の人が地域のものを買っていく。少量多品目で地域に密着していくということですね。
(つづく)
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