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我が家にはいろんな食材がご近所から持ち込まれます。
この時期は 「竹の子をもらったから」 と皮つきのデッカイのをドーンともらったり、「ふき採ってきたし」「ヨモギ摘んだし」 とか、文旦だのザボンだの夏みかんだのと、本当にいろいろ持ち込まれます。
そう、「いただく」のではなく 「持ち込まれる」なんです。
みんな 「自分では料理できない、またはめんどくさい」 訳で、つまり、「材料あげるし料理して。できたのをちょうだい」 なんです。
始めは、「よう料理せんし、食べて」 と言われていただいてたのを、作って持っていってあげると喜ばれ、それが習慣化し、さらに友達のあいだで 「持っていけば作ってもらえる」 と広まり、最近は
「柚子がいっぱい落ちるから早めに採って使って」
「きんかんがいっぱいなってるから採って」 と、私がよその庭に行き収穫から調理まで引き受ける形になりつつあります。
採るのも楽しいのでいいんですが、だいたいこういうものは調理に手間と時間がかかる。
柑橘類のジャムなぞ、アク抜きして切って種出して、山ほど砂糖使って蜂蜜入れて、と大変なんだよ。竹の子だって、鬼皮剥いて米ぬかで何時間も煮てから水にさらして、と時間かかるんだから。
「夏みかんピールの砂糖まぶしたヤツ、あれも作れる?」 とか 「ふきと昆布と山椒の佃煮がいい」 とかリクエストまであり、作らない人にはわからないだろうけど そんなのさらに手間だっちゅうの!
もちろん我が家も食べるのだからギブアンドテイク。ありがたいんだけど、私も働く身。
「教えるから作ってみたら」 と言っても 「無理無理無理!」 「できたのをもらう方がいい」 と皆さん作る気 まったくなし。
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「ヨモギ摘んだし餅にして」 ってヨモギだけ持ってこられても餅はできないんだってば!
あんこを買いに行きーの、もち米買いに行きーのと、スーパーに走らねばならない。いらぬ出費もせにゃならぬ。 ついには 「チマキのシーズンやね。山に熊笹がようけ出てたよ。今年も作って〜」 と、材料提供もなく 「採りに行け、作れ、そして、くれ」 てのもあり… いいよなぁ。私だってそうしたいよ。
「みんな勝手なんだから」 とブチブチ言ってると、娘が 「断ればええやんか。ホイホイ引き受けて作るしや」 と…。
そうなんだけど、やっぱり持ってこられたら断れないし、相手の喜ぶ顔見たさに いそいそと作ってしまう自分がいる。
なんだかんだ文句言いつつも、結局私は季節物を作る、という作業が好きなんです。
野草や季節の果実を調理するのは、アク出しして時間かけて、となかなか手強いものです。それを攻略するのに燃えるタイプ。
そして 私の祖母や母がいつも手間を惜しまず、ワラビや蕗、ゼンマイなどの山菜、草餅、果実酒、梅干にジャムに味噌 と、いろんなものを作ってたのを傍で見てたし、季節季節に食卓にそういうものが並ぶのを当たり前のように食べてたし、そういうのが身について、見つけたら作らずにはおれない体になってるのかもしれません。
そんな訳で、近所の柚子やきんかんや夏みかんが木にいっぱいなってるのを見かけると、「あ〜もうそんな季節なんだ」 とワクワクする反面、「あ〜あ、また来るぞ」 と気が滅入る。
うれしいんだか嫌なんだか、なんともいえない複雑な気持ちになってしまう私なのでございます。
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